今の札幌にとって何よりも大切な先制点。チーム得点王のダビが奪った今季15点目が、首位キープに大いに貢献した。 前半5分、左サイドから西嶋が柔らかいセンタリング。ゴール前にフリーでいたダビが頭で決めた。「誰がパスをくれたか覚えていない。もしかしたらオフサイドかも、と思った」と振り返るが、いいタイミングでいいポジションを取ったことが得点を生んだ。 3-0で勝利した第42節の山形戦以来となる貴重な先制点。これでチームに余裕ができた。中盤でボールを奪いカウンターという札幌のサッカーのリズムが復活、同18分には砂川が追加点を挙げた。 だが、好事魔多し。後半31分、持ち味である相手DFへのチェックの度が過ぎ、痛恨のイエローカード。警告累積で次戦から2試合出場停止が決まった。 本人は「(チェックは)ボールに対してだ。審判にも何も言っていないし、理解できない」と不満顔だが、三浦監督は「ブラジルと日本の審判は(ファウルを取る基準が)違うということに慣れる必要がある。本人は何百回もこのことを聞いているはずだが。失点以上にがっかり」と、2-0で勝っている場面での不必要な反則に怒り心頭だ。 ダビは「出られない分、応援したい」と反省していたが、J1昇格が懸かる大切な時期に、エースストライカーを2試合欠くことになる。得点力不足に悩む札幌にとって、後味の悪い試合でもあった。
(北海道新聞より引用)
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