小樽市望洋台に住む北海道工業大四年の盛合(もりあい)将矢さん(22)が、小樽で開業した店主らの、土地へのこだわりを紹介する手作りのフリーペーパー「温(ぬく)もりのおたる」を六百部制作した。店の紹介とともに、小樽の長所を語ってもらい、「店と街の魅力がいっぺんに分かるよう工夫した」という。
環境デザイン学科で地域振興を学ぶ盛合さんは二〇〇六年、故郷小樽の活性化の研究プロジェクトを企画。同年十一月に花園銀座商店街のホームページを一新した。今回は「ネットが苦手な人向けに」とフリーペーパー制作を企画し、大学の研究助成十七万円を得た。
昨年八月下旬から、こだわりの経営者のいる店を友人に聞いて取材を始めた。当初は月一回の発行を目指したが、パソコンでのレイアウトや印刷に時間がかかり、結局一冊にまとめた。
冊子には喫茶店やマッサージ店など計七店を掲載。工夫したのはインタビュー記事だ。「緑町からの朝日」「水天宮からの小樽港」など、店の人のおすすめスポットを盛合さんが実際に訪ね、現場で撮影した写真とともに掲載。「冬に急な坂道で上がれない車を押そうと自然と人が集まってくる。人の温かさが魅力」など小樽の長所も挙げてもらった。
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